会社を辞めるときの退職理由の伝え方に、「正直に話したことでトラブルになってしまうのは避けたい」とか、「どんな理由だと納得してもらえるか」、言ってしまったら引き留め工作に会うのではないか・・・など、悩む方は多いのではないでしょうか。

その一方で、転職活動中に退職理由は必ず聞かれます。ここでは、現在の職場を円満に退職するための伝え方、伝えないほうがよいこと、面接時にどのように伝えればよいかなどを、それぞれ例文と共に一緒に考えていければと思います。

面接で退職理由で気を付けたいポイント!

笑う門には福来る・・・と言いますが、退職理由を話すときに、ネガティブな内容や答え方によっては、ご自身の評価を下げてしまうことに注意しましょう。しかし、それは建前(タテマエ)であり、どんな人も退職するからには、1つや2つ大きな不満があることは事実です。ですが、それらの理由をオブラートに包み、言葉を選び、大人の振舞いをして、悪い評価をもらわないように内容を準備するようにしましょう。

今の職場の悪口は言わない

これは、常識と言っていいでしょう。今勤めている会社の悪口は、同じ雇用者側に立つ、採用側に言っていることと同じことです。悪口を言う姿が好印象に映ることはありませんし、面接は文句や悪口を言う場所でもありません。

福利厚生・給与などを理由にしない

退職理由として、「有給」「低い給与」「ボーナス」「家賃補助」「残業代」などは述べるべきではありません。「待遇を気にする人」という目で見られかねないので、仮に理由の1つにあったとしても、口に出さないようにしなければなりません。

応募企業には結びつかないような退職理由にする

退職理由を述べる際に応募企業も該当する理由ではないか、考えながら話すことがいいでしょう。退職理由がまさに応募先企業だった場合は、その面接は終了となってしまいます。面接に行く先は、出来るだけリサーチをかけて、社風や文化を知るようにしましょう。

面接官は百戦錬磨?

採用を担当している面接官は、たくさんの人に囲ませて集中して質問したり、キツイ質問をして顔色をみたり、うまく答えれるか質問をたくさんしてきます。

ここで一番大切なのは、「真実であること」です。他の面接者からもいろいろ聞いているので、ある程度業界の動きも知られているので、ウソはいけません。また、どんなに入りたくても、運が悪くて入れない会社もあります。そこは悔しいかもしれませんが、後で自分で文化が合わなかった!と後で気が付くことも多いハズ。落ち込むより次に前向きに考えましょう。

次は面接官の印象を変えてみる言葉

転職者には必ず前職の退職理由を聞きますが、辞めた理由によっては、面接官は良い印象を持つこともあれば、悪い印象を持つ場合もあります。どうやったら良い印象を持ってもらえるのでしょうか?

面接官がなぜ退職理由を聞くのか意図を理解する

まず、面接官が退職理由を聞くのは、採用してもすぐに辞めないかどうか、企業に合うかどうかを判断するためです。

よって、面接官は、退職理由を聞き「うちの会社でも起こり得る理由だな」と感じれば、「辞める可能性が高い」と判断するでしょうし、「この退職理由であればうちの会社では大丈夫だな」と感じれば、「辞める可能性が低い」と判断します。

また、前向きな退職か後ろ向きな退職かによって面接官の印象が大きく異なります。例えば、「キャリアアップしたい」、「転職してやりたいことがあった」などの場合は、転職意欲が高いと判断でき、転職後の仕事の取り組みにも前向きなイメージが持てます。一方で前職に不満を持ってやめた場合は、転職後にいきいきと働いて活躍するようなイメージを持つことが難しいでしょう。

それだけに、退職理由は転職者の印象を大きく変える項目であります。

好印象!好感度アップの退職理由のポイント

退職理由は志望動機と連動させる

退職理由を述べる際は、志望動機と連動させるようにすると説得力が増します。例えば、退職理由が、「新しいチャレンジが受け入れられない環境」だった場合は、志望動機の「新しい提案が受け入れられやすく実現できる環境」と連動すべきです。前職で嫌なことや合わなかったことがある、もしくは自分の希望を実現できない、という理由で退職する場合がほとんどです。

●具体的に説明する
退職理由は具体的に述べるようにしましょう。「企業方針が合わなかった」「キャリアアップをしたくて」「やりたいことと違った」などでは、具体的に、どんな点が企業方針と合わなかったのか、どんな風にキャリアアップをしたいのか、何がやりたいことと違ったのかを理解することが難しくなります。抽象的な説明では、面接官も評価出来ませんので、できる限り具体的に理由も添えて説明をするようにしましょう。そうすることで、候補者の考え方なども面接官により伝わるようになりますし、新しい企業とマッチするかの判断もしやすくなります。

●前向きな理由にする
退職理由を語る上では、必ず前向きな理由を述べるように心がけましょう。「給与が少なかった」「人間関係が嫌だった」「勤務時間が長かった」「社風と合わなかった」など、後向きな理由を述べると、「本人にも問題があったのではないか」「どんなことにもネガティブに考えるのではないか」と思われてしまいます。転職者に後向きな退職理由がある可能性も面接官は理解しています。しかし、言葉に出して言うことのないようにしましょう。「◯◯な仕事がしたくて」「将来◯◯になりたくて」など、前向きな理由を述べるようにすると良いでしょう。

●正直に話す
退職理由を述べる際は、極力正直に話すことが大切です。「実は給与が安かったので」など、何でも正直に話せば良いというわけではありませんが、正直に話そうとする姿勢が大切です。退職理由は人それぞれの考え方や感じ方があるので、世間に出回っている退職理由例をそのまま言っても、何の説得力もありません。自分の言葉で正直に話そうとする姿勢が、面接官からは好印象に映ることがあります。変に格好つけたり隠したりせずに自分で考えて話すようにしましょう。