筆者がいた会社とでも言おうか、在籍している会社とでも言おうか、経験談として聞き流してほしい。
最近は、経済が活況を帯びると、サラリーマンの給料は上昇し、専門職となるとより給料は上昇する。仕事が増えるので、人でも不足するという好循環が増えるのだ。それまでの景気の悪さとは全く異なる状況が生まれるのだ。
景気悪化の企業風景
筆者が見る限り、効率を考えずにたんまり仕事を渡し、疲れ果てた従業員に対して、罵倒・罵声を浴びせ、さらに気合を入れる企業がたくさんあった。
例えば、ブラック企業さながらのところは、会社の経費の一部を理由をつけて一部負担。直行・直帰は言語道断、社員を信用していないので、小学生のような管理を行う。遠くにいてもタイムカードのためにわざわざ帰社させ、残業代も払わせなかったりすることだ。
残業代が出るといっても昨今はこんな感じだ。
”この仕事は大変だろうから、残業してもいいよ”
なんかおかしくないだろうか?渡された仕事が多すぎたら渋々残業しているのに、残業させてやる、という言葉をもらうのだ。給料が安いことを逆手にとったような発言に驚きを隠せない。
さらにひどい上司であれば、新規業務はどんどん追加するが、業務時間を増やすな、という無理な理屈を並べる。仕事のクオリティを落とすことは絶対に許さない。
しかし、人手不足になると事情が変わる。
ブラック企業へのリベンジなるか?
悪評がある会社・給料が安い会社に人がいかなくなるのだ。そうなると、悪名が高い上司・企業ほど危機感を感じ始める。なぜなら、自分たちがやってきたこと人材軽視・離職率の高さから、人が退職するが入社しない状況に怖さを感じるからだ。
従業員から見たら復讐の時が来たと思うのかもしれない。しかし、考え方を変えれば、いい企業に転職するチャンスが舞い込んできたというのが正しいのではないだろか。
今なら給料の高い会社にいける
今なら安定した大きい企業にいける
しかし、現実は甘くないのだ。
待っている現実
いい企業とはなんなのだろうか?
給料が高い会社だろうか?周囲に認知された大企業だろうか?
1つ覚えていてほしい。”みんな考えることは一緒”ということだ
優良企業 = 誰もが行きたい企業
だから、人手不足とはいっても人手は十分に押し寄せてくる。結局人手不足となるのは、給料が安く・評判が悪い離職率の高い会社なのだ。
もし、人手不足でおいしい思いをしたいなら、離職率の高い企業で、敢えて残ることでいいポジションをとることが必要なようにも思える。残っていた方が周りがやめていく中でおいしいポジションがとれるからだ。
しかし、ブラック企業だったところが、景気悪化した際に大胆な攻撃をしてくる可能性もあるので、経営陣の動きは要注意である。
いい企業に就職できないか?というとそうでもない。やはり業務拡大で人が不足していることは確かだ。ただ、優良企業にはいるには、競合となる人間たちに打ち勝つだけの資格や能力・経験が必要である。
結論としては、ブラック企業にいるからといって、のんびりしているのではなく、日ごろから研鑽している人間だけが優良企業で高い報酬をもらえることを忘れてはならない。
ブラック企業にいることで、のんびりしていると、ブラック企業にふさわしい人間になってしまう。ブラック企業が手放したくない人材は優良企業でも手放したくなるだろう。