この記事を読んで、転職を検討中、転職を検討したい、という人のためにたくさん転職した私の経験と転職エージェント(人材紹介サービス)から聞いた話を少しまとめてみたいと思います。どんな転職エージェントを利用しようか考えている人は是非、ぜひ参考にしてみてほしいです。

転職エージェントってなに?

そもそも、転職エージェント(人材紹介サービス)とは何なのでしょうか。

簡単に言うと、転職検討者のキャリアプラン・職歴等をヒアリングし、希望に沿う転職先を紹介してくれるサービスです。

転職エージェントのサービスを利用した場合は、CA(Career adviser )担当が一人ついて以下のサービスをしてもらえます。

  1. 案件がある場合、提案と打ち合わせの連絡
  2. 転職検討者のキャリアプラン・職歴等をインタビュー・相談
  3. 職務経歴書の書き方や面接の指導
  4. 企業への応募や面接日時等の調整、採用時の条件交渉、入社時期の調整
  5. 転職エージェントの利用にお金はかからない。

転職を考えている人にとっては、手取り足取りで、時間以外は何も手間がかからない。

また、筆者としては、入社前の会社とのやりとりでは、変なところでマイナスポイントがつくケースがあるので、入社前の会社とはできるだけコンタクトする回数を減らすところに大きいメリットがあると思います。

転職エージェントのビジネスモデル

転職エージェントがなぜこんなに手取り足取り、かつ、無料で親切にしてくれるのだろうか?

理由は、転職エージェントのビジネスモデルにあります。転職が成立した際に転職者の年俸の約30〜35%を仲介手数料として紹介先の企業から受け取れるからです。

転職エージェントにとって転職希望者が内定を獲得することは売上を上げるための基本的な要件なので、そういう点で転職エージェントと転職希望者の利害は一致するということになります。職務経歴書の書き方や面接の指導を無料で行ってくれるのも、この莫大な報酬のためです。

企業が転職エージェントを使うメリット

採用者の給与4ヵ月分相当の報酬を払うので、当然、企業側に忖度(そんたく)や裁量があるのは間違いないわけです。いわゆる企業担当者の負担を減らす&事前調査ができるからです。

具体的に言うと、以下の内容を転職エージェントは満たしてくれるのです

  • オープンにできない条件(性別・容姿・特定の会社)の適用
  • 一次面接をし、求める水準を満たした人へ選別してくれる
  • トラブルが起きても応募会社ではなくエージェント内のこと
  • 求人広告の掲載料の削減

以上のことを考えれば、採用企業にとって、いかに都合がいいことかわかります。

我々が転職エージェントを利用するメリット

転職エージェントを利用することで、以下のメリットがあると言われています。

応募企業に受かりやすくなる

転職エージェント経由で応募することが企業に直接応募する場合よりも有利に働く場合があります。

転職エージェントは企業側に転職希望者を紹介するが、誰でも無差別に紹介しているわけではありません。基本的には「この人なら内定を獲得できる可能性がある」という見込みがある場合に、企業側に紹介を行っているのです。なぜなら、採用企業のニーズに応えなければ、次のお声がかからなくなるからである。

そのため、転職エージェント経由の応募者は「ある程度の水準はクリアしている」という企業側からポジティブな見方をしてもらえることが言えます。

また、転職エージェントには過去の応募者によって培われたノウハウが多数あるので、適切なアドバイスによって内定獲得率が高まるという側面もあります。応募企業に受かった理由、受からなかった理由から、採用担当者の傾向がよくわかっています。

当然ながら、ここで考えておきたいのは、内定を獲得することはと転職エージェントに報酬がはいるため、応募者と転職エージェントとの間で利害が一致するので、少なくとも内定を目指すという点については転職エージェントは大きな力になってくれます。

一般応募は企業が報酬を支払わなくてもいい?

一般応募の場合は報酬が発生しないから企業にとって採用したがるのは報酬が安いほうではないか?という発想もあると思います。しかし、近年はエージェント経由ではなく単なる転職サイト経由の応募も多くの求人媒体で成果報酬型に移行しているため、転職サイト経由の応募者と競る場合であれば仲介手数料面での有利不利はもはや問題にならないとうことがわかってきています。

やはりトータルで考えると、エージェントの利用で内定可能性は下がるよりは上がると言えると筆者は考えます。

非公開求人への応募が可能

転職エージェント経由で人材を集めたいと考えている企業は、その求人を転職エージェントだけに流し、一般求人媒体には流さないことが多いのです。そのため、そもそも転職エージェントを利用しないと応募できない求人がたくさん存在します。事実、転職エージェントの抱える求人の多くは公開求人ではなく非公開求人がほとんどです。

筆者は金融危機のリストラを経験したり、外資の方向転換で会社縮小を経験し、4回ほど転職しています。毎回転職をするときに思うことは、転職エージェント毎に違う案件を持っているケースがほとんどなので、エージェントを増やすほど、より多くの応募企業に出会えるということです。

転職活動の煩雑な手間を減らせる

転職エージェント経由で転職をする場合、面接の日程調整や採用時の条件交渉、入社時期の調整などはすべて転職エージェントがやってくれます。職務経歴書・履歴書も最初に作成した一点を応募企業ごとにコンサルタントと一緒にアレンジすればよいので自分でアレコレと複数管理する場合よりずっと楽になります。会社を辞めずに転職活動をする場合、スケジュール管理等を個人でやると大変なことになるので、このあたりを代行してもらえるのは非常に心強いと思います。

また、企業によっては、レスポンスの良し悪しや、普段の言葉遣いによって、印象を悪くするケースがあるので、転職エージェントに間にはいってもらえれば、ちょっとしたことで受けるマイナス評価を受けることを避けることができます。

転職エージェントを利用するデメリット

転職エージェントの利用にはもちろんデメリットもありますので、知っておきましょう。

年収があらゆる面で優先される

転職エージェントの売上は転職成功者の年俸の30%〜35%でので、必然的に転職エージェントは、給与または報酬の高い企業を勧めてくるでしょう。

そのため、仮に求職者の希望が年収以外の面(仕事内容や経営方針、労働時間など)にあったとしても、方向を変えてくる可能性があります。そのため、複数の企業の内定を獲得した場合、自分が面接したときの会社のフィーリングを大切にしておくといいと思います。

紹介される仕事は相場に基づいてほぼ機械的に決まる

転職希望者にとっては一生に何回かしかない転職も、転職エージェントのキャリアコンサルタントから見れば無数にある転職のひとつになります。1件1件にそこまで時間はかけられません。

ゆえに紹介もある程度ルーティンワークになりますので、基本的には、紹介される仕事は学歴、職歴、年齢などからほぼ機械的に導き出されます。大量採用している人事も同じように扱うかと思いますので、この辺は時代の流れということになるでしょう。

内定後急がなきゃいけない?

転職エージェントの評価指標が売上である以上、ひとりの人に割く時間は短いほどいいことになります。できるだけ短い時間で内定に導き、転職を決定させることが転職エージェントの一番の利益になるからです。

ゆえに「内定をしたが行くかどうか迷っている」といった場合、転職エージェントから見れば売上が確定しない不安定な状況であり「さっさと決めてほしい」のがホンネでしょう。この点は「内定後に自分のキャリアについて落ち着いて考えたい」「もう一社ぐらい内定を取ってから考えたい」という転職希望者と利害が一致しませんので、酷いエージェントになると、1社でも内定を取った途端クロージングモードに急変し、決定を急かしてくる場合があると思います。

筆者の経験では、日系の転職エージェントは、比較的”君に任せるよ”といってくれるところが多いと思います。なぜなら、転職は結婚と同じ、「縁」と考えているケースが多いからです。無理にプッシュすれば、すぐに退職し、お互いにとってマイナスなため、長い付き合いを尊重してくれているからです。

これで大丈夫!転職エージェントの賢い利用方!!

ここまで述べてきたように、転職エージェントは、ほぼ間違いなく転職活動を有利に進めることができますが、転職エージェントののビジネスモデルを認識しておかないと我々の不利益を被ることがあります。以上を踏まえて、転職エージェントを利用する際には、以下の3点に気をつけてもらえればと思います。

転職エージェントは必ず複数利用し、徐々に絞る

転職エージェントは数多くあるが、結局一番大切なのは持っている求人担当のキャリアコンサルタントの相性です。

持っている求人

初めに多くのエージェントに登録しましょう。もう気にしないで目指せ5社!小さいところから大きなところまでです。

そうするとわかることがあります。
それは、転職エージェントが
(1) 案件をたくさん持っているところ
(2) 少数精鋭で濃い対応をするところ
(3)レア案件を持っているところ
(4)出回っている少数案件しかもっていないところ
ことです。

大手は有名どころが必ず登録してきますので、必ず登録しましょう。いわゆる、メリットは、アンテナです。逆にデメリットは、扱っている案件が多すぎたり、担当者の異動が何度もあり、機械的なため、人間関係が希薄で、求人情報をもらうだけになってしまうことです。

こんなとき便利なのが、専門的に扱っている場合です。あの会社の担当者の癖は、会社の文化は・・・と付加価値を提供してくれます。少数精鋭なので、異動がないため、専門的に長期間アドバイスしてくれます。長期間というのは、5年後、10年後の次の転職でも助けてくれるということです。

レア案件を持っているのは、小さい企業だったりします。この理由ですが、元社員・企業に友人がいるケースがあり、特別なコネクションで紹介してくれるところです。

出回っている案件しかないところは、案件ベースでは縁がないかもしれません。しかし、次の章の担当者の相性としては、活用ができるかもしれません。

担当キャリアコンサルトとの相性

転職エージェントの担当者と合うか合わないかで転職活動のやりやすさは大きく変わります。

筆者が、転職を5度ほど転職を経験し、トントン拍子にうまくいったのは、すべて自分と相性のいいキャリアコンサルタントです。恐らくですが、相性がいいキャリアコンサルタントは、応募者のいいところを見つけるのがうまく、アピールがうまいからだと思います。

よって、大なり小なり転職エージェントがたくさんあるかと思いますが、一番いい方法は、転職エージェントを複数利用しましょう。そして、案件を持っていることろ、相性のいいエージェントをもっているとこを判別し、相性がいいエージェントに案件の探索を頼めば、おいしいところを掴めると思います。

コンサルタントの良し悪しですが、比較の視点を持つとより鮮明にわかるようになるでしょう。転職ビジネスは基本的に”案件ありき”なので、会社ごとの特性を調査しても最終的には担当のコンサルタントとの相性の問題になる。なるべく気持よく転職活動を進めるためにも、まずは選択肢を広げましょう。そして、自分のサポーターになってくれる人を探しましょう。そこで、同じ求人でも担当者によって保持するノウハウが全然違ったりもするので、相性以外にそういった実質面での差異も余力があれば注意したいところですね。

ちなみに、相性の悪い転職エージェントとのお別れですが、明確にお断りの意思表示をする必要はありません。相性がよければ、あちらから定期的に案件を頂けますし、なければ、彼らも相性のいい人に案件を流し続けますので、お互いに自然消滅する関係です。また、明確に断らないようにしておくことで、いざ情報が必要になった時に再度活用できるというメリットもあります。

余談ですが。

ちなみに転職エージェントにたくさん登録するとおまけとして、面接の練習にもなり、自己発見の貴重な場にもなります。また、エージェントから業界の最新動向・今後のキャリアプラン(自分の未来予想図)を描けるようになるので、多いことに越したことはないでしょう。

 決定を急かされたら慎重に。

前述のとおり、内定獲得までは転職エージェントと転職希望者の利害は一致しますが、内定獲得後は利害がぶつかる要素がでてきます。

転職エージェントが決定を急かすのは、彼らの利益に照らせばある意味ではあたりまえの行動です。大切なことは、”あなたの一生の問題”を彼らの売上に付き合う必要はありません。

ただ、内定を出したところも採用するのにいつまでも待つわけにはいきません。1~2週間が妥当だと思いますので、少し時間が欲しいとお断りをして、考える時間をもって行動することが一番でしょう。

筆者の経験で言えば、日系のエージェントは、親切でしたが、外資系は、内定が出たその日に会おうといわれ、会いに行ったら契約書にサインするように強く求められたことがあります。その外資系エージェントは、翌年には違う会社に。日経のエージェントは、10年後も同じ会社にいます。

転職エージェントの企業文化もしっかりとおぼえておきましょう。

入社決定時のエージェントの意見はあくまで参考

転職エージェントは、自分の経験と情報収集で話をしてくれるので、ありがたいが、すごく役立つものではありません。

転職した会社で間違えたことがある私として、2つ情報収集方法があります。それは、顔の見える友人・知人に直接聞くこと、そして、面接で感じ取ることです。

退職者であれば、なんらかのうまくいかない事情があったので、多少大袈裟にネガティブポイントを言うでしょうし、所属者であれば、ネガティブポイントは、控えめなはずです。所属しているか・否かでだいたい言いたいことは理解できるでしょう。

面接は1対1のところもれば、1対10になるときもあります。例で言えば、1対1は自主性を重んじた会社、10人のところは、横並び文化です。また、直観的に”おかしい”または”いやな感じがする”と面接で思ったところは、入社して必ず思うことですので、しっかりメモするなりして、感じ取ったことを忘れないようにしましょう。メモを忘れると、転職活動の喜怒哀楽で忘れて後々に後悔することになります。

転職エージェント各社の特徴

 

 

・リクルートエージェント

誰もが知ってる業界第1位の転職エージェント。非公開求人 100,000件以上と求人数は業界最多(非公開求人は全体の75%)。絶対アンテナとしてははずしてはいけない会社。超大企業・優良企業はだいたいここにある。

最近では、女性担当者の時短勤務で大量の案件を直接会うより電話サポートメインというイメージだ。

リクルートエージェント

・パソナキャリア

中堅の総合型転職エージェントになります。パソナ本体は元々は派遣事業がメインでしたが、転職エージェントへの参入は後発ですが、求人は比較的多めですし、他がもっていない案件も有。キャリアアドバイザーの教育レベルも高く、丁寧なサポートが受けられたという声も多い。また、綺麗な若いおねーさんが、つくこともあるので、男性的には違う意味で頑張ろうとしてしまうか不安なところだ。

パソナキャリア

 

・マイナビエージェント

規模はリクルートメントエージェントやdodaといった大手エージェントに比べると小さいが、エージェントひとりが受け持つ求職者数が少ないため、応募者に手厚いサポートがあるようです。手エージェントは登録者の多さゆえにどうしてもサポートが流れ作業になりがちだが、マイナビエージェントの場合はまだ登録者が少ないので、求職者ひとりに割かれる時間も大きい。エージェントから丁寧なサービスを受けたいのであれば是非登録してほしいところです。


・doda(デューダ)

大手3代エージェントのうちのひとつ。求人数は100,000件、そのうち80〜90%は非公開求人。dodaは大手なので、アンテナ要素もあり、比較的エージェントも新設だった。

筆者の周りでは、評判が比較的良かった。サイズが大きく、案件もたくさん仕入れてありますが、未だに対面式でキャリアコンサルタントが対応してくれます。

 

・typeの人材紹介

求人職種に特化したIT系・営業系・管理系等と幅広くい転職エージェントになります。

内定後の給与交渉を前面に打ち出しているので、給料上げたいと思う人はお勧めです。

・ワークポート

IT・インターネット・ゲーム業界に強みを持った転職エージェントになります。特にゲーム業界についての専門性は非常に高いようです。かつては完全にこれらの職種に特化した転職エージェントでしたが、最近は総合型への転換中。

ワークポートは「eコンシェル」というネット上で、すべての非公開求人を自分で検索できるという他社にはない特徴もあります。多くの転職エージェントで求人がキャリアコンサルタントから紹介された内容しか見えないのに対して、斬新的なシステムです。

ワークポート